Arch LinuxのZENカーネルを試してみた
Arch Linuxには標準のカーネルパッケージ以外に公式のカーネルパッケージがいくつかあります。そのうちのひとつであるZENカーネルを試してみた記録です。
インストール
Pacmanで linux-zen をインストールします。その後、ブートローダーの設定をZENカーネルを読み込むように変更します。
自分の環境の場合、 /boot/loader/entries/
以下のファイルの下記の2行
linux /vmlinuz-linux initrd /initramfs-linux.img
を、次の様に書き換えました。
linux /vmlinuz-linux-zen initrd /initramfs-linux-zen.img
ベンチマーク
うちのPCのハードウェア構成です。
- MB: ASUS Z170-A
- CPU: Intel Core i7-6700K
- RAM: 32GB
- GPU: GeForce GTX 1080
この環境で、KVM上にインストールしたWindowsでFF14ベンチマークを走らせてみました。
標準のカーネル
ZENカーネル
ベンチマークの差は誤差のレベルですが、実際にFF14を動かしてみると、ZENカーネルでは体感できるレベルでカクつきます。 liquorix.net の説明にあるとおり、ZENカーネルはスループット(と電力)を犠牲にしてレスポンスを改善するチューニングがされているので、ゲームの性能は悪化しているのだと思います。