Arch LinuxのLTSカーネルを試してみた
前回記事にしたZENカーネルは、 config を見るとCONFIG_PREEMPTとCONFIG_HZ_1000が有効になっています。一方、標準のカーネルでは config を見るとCONFIG_PREEMPTとCONFIG_HZ_300が有効になっています。これらはどちらもデスクトップ用途向けに適していると言われる設定です。前回の記事を書いたあと、ZENカーネルとは逆にレスポンスを犠牲にしてスループットを改善するようにしたらどうなるのだろう、と思い、もしかしたらと思ってLTSカーネルの config を見てみたら、CONFIG_PREEMPT_NONEとCONFIG_HZ_100が有効になっていました。今までLTSカーネルはバージョンの違いだけだと思っていたのですが、configもサーバー向けになっているみたいです。
ベンチマーク
ということで、LTSカーネルでもベンチマークを走らせてみました。
LTSカーネル
8%くらいスコアが良くなっています。思っていたよりも差が大きい… なので、LTSカーネルに切り替えてしばらく様子を見てみようと思います。